AGENT-GR86サーキットデビューでドライバーは日比野哲也選手‼️全開アタックでGR86の弱点発覚‼️

岡山国際サーキットで定期開催されている「OKCチャレンジ」にGR86でエントリー

OKCチャレンジはロータリー専門ショップ「ジューダス」さん主催で岡山国際サーキットにて年3回開催されている走行会です。

排気量やチューニングレベル、VTECエンジンなどでクラス分けされていて初心者からベテランタイムアタッカーまで楽しむ事が出来ます。

スペシャルゲストドライバーは日比野哲也選手

日比野選手は知る人ぞ知るプロドリフトドライバー。もちろんドリフトのイメージが強いと思いますが、タイムアタックの聖地「筑波サーキット」でAE86のコースレコードを樹立しています。

また、岡山国際サーキットではスーパー耐久レースに参戦して好成績を収めています。

日比野選手がYZサーキットで開催しているドライビングレッスン「日比野塾」に参加させていただいた時にドライバーをお願いしたところ、快く引き受けていただき実現する運びとなりました。

この日の容子は日比野哲也選手のYouTubeチャンネルで公開されています。https://youtu.be/38V7npMUnJE

不慣れな動画編集で見苦しい点が多いのですが、エージェントのYouTubeでも前編を公開しましたので是非ご覧下さい。https://youtu.be/2CW2yrA02AA

GR86シェイクダウン

2021年12月に納車されて3ヶ月。ついにGR86がシェイクダウンの日を迎えました。仕事としてお客様のクルマが優先ですので、パーツの取り付けと慣らし運転に時間がかかり2022.3.16がサーキットデビューとなりました。

日頃タイムアタックにはFIVEXタイヤを使用しているのですが、自分達が走らせるGR86の目標タイムを設定する為にブリヂストンポテンザRE-71RSを使用しました。

目標タイムは1分47秒台

気温が低い方がエンジン出力が上がって好タイムが期待できる、いわゆる「タイムアタックシーズン」は12月から2月下旬です。

チューニングショップが走らせていたGR86が265サイズのラジアルタイヤで、ライトチューン仕様が1分45秒台の記録で走行していました。

それを踏まえて、今回の走行会はタイムアタックシーズンはとは程と遠い予想最高気温22℃という条件になってしまいましたので、1分47秒台を目標タイムとしました。

タイムアタックで使っていたZN6レーシングからパーツを移植

GR86専用のパーツは各メーカーが開発中で、まだまだ納期は先になりそう。とはいえノーマルで走っても仕方が無いという事で車高調、LSD、マフラーをZN6レーシングから移植してサーキット走行に向けて準備を進めていました。

スペックは以下の通りです。

タイヤ:71RS 255/35R18

エキマニ:HKS

マフラー:HKS

サスペンション:DG5

クラッチ:ノーマル

デフ:ATSカーボンLSD

ブレーキ:ZN6ブレンボ(ノーマルパッド)

軽量化:シート取り外し

思ったより効かなかったブレーキ

今回はZN6後期のオプションであったブレンボキャリパーを使用しました。標準設定のブレーキパッドを知っておきたいという思いからパッド交換はしていませんでした。

街乗りや高速道路での慣らし運転ではさほど気にならなかったブレーキ性能でしたが、スピードリミッターが作動する時速183kmからフルブレーキを行うサーキットでは速度域が全く異なります。

あらかじめ熱対策としてフロントディスクローターをブレンボのドリルドローターに交換していたので、ハードブレーキングでも完全なフェードは防ぐ事は出来ました。

当然ノーマルブレーキよりは効きますが、ハードブレーキング時には深い位置でのペダルコントロールとなるため、コーナー手前から長めのブレーキで対応しました。ストレートエンドでは100m看板付近から長いブレーキングが必要になったので、ピットに戻るとフロントブレーキから煙が出ていました。

結果、タイムアップするにはブレーキパッド交換が必須となります。

気温が上昇する中、限られた時間の中で出来る限りのセッティング変更を行なってタイムアップを目指します。インターバル中に、キャンバー変更や減衰力の調整、タイヤ内圧の適正化を行いました。

そして周回を重ねるにつれて気になっていたもうひとつの問題点が顔を覗かせます。

86BRZ乗りならお気付きだと思いますが、

そうです。

油温問題です。

GR86は純正で水冷式オイルクーラーを採用しているので、冬場のタイムアタックなら油温上昇を抑える事が出来るのか?そんな疑問が残っていましたが不安は的中してしまいました。

連続周回3周目から純正メーターの表示は130℃⁉︎エンジンオイルの限界温度領域が130℃なので、まさに限界ギリギリ。使用エンジンオイルはZN6から実績があるモティーズ M111の5W30。高温に晒されても油膜を切らすことなく、最終的にエンジンのパワーダウンを発生させる事なく周回する事が出来ました。

エンジンオイルと一緒に貢献してくれたのが、過去ブログでも紹介した、同じくモティーズのレーシングクーラント。こちらもZN6で実績があるM747を8ℓ原液で使用。全容量を原液で交換する事によって通常のクーラントより水温上昇を抑える事が出来ます。

油温130℃を超えなかったのは水温100℃以下に抑えてくれたレーシングクーラントのおかげだと思います。

エンジン保護の為に、サーキット走行をしない86BRZユーザーにもかなりおススメです。

結果、GR86でもオイルクーラーの装着は必須です

3月中旬なのに気温24℃!?5ラップレース中にベストタイム!!

朝のフリー走行から気温は上昇を続け、タイムアタックでは1分58秒111と目標タイムまであと少しのところまで迫っていました。

最高気温は初夏の陽気で24℃を記録。気温が上がるとエンジン出力が低下するのでタイムアップは期待出来なかったのですが、セッティングの変更が良い方向になったので目標にしていた1分47秒531を記録することが出来ました。

クラス優勝と1分47秒531を記録

朝のフリー走行時からセッティングが決まっていれば1分46秒台も狙えたのではないかと悔しい思いがあります。

しかし、はじめてのクルマ、はじめてのタイヤでこの結果が出せたのは日比野選手のドライビングスキルがあってこそですが、前型のZN6での経験が活かせたからだと思います。

緊張していた私たち笑顔で対応してくれた日比野選手

ぶっつけ本番という形でシェイクダウンとなったGR86。フリー走行、タイムアタック、レースと限られた時間の中でセッティングを詰める事が出来たのもドライバーである日比野さんからのアドバイスがあってこそ。

セッティングの変更を現場で出来る事を判断して提案してくれた事により、走る度にタイムアップを実現するする事が出来ました。

反省点は多いものの不慣れな動画撮影も楽しみながら出来ました。慣れるまではカンペを見てでも伝えたい事をしっかりと言えるようにしたいと思います。この日の様子はAGENTと日比野選手のYouTubeチャンネルで公開していますので是非ご覧下さい。

ドラバーが走りやすい状態にする事がメカニックの役目。

エージェントがモータースポーツに力を入れている理由は、一般道と比べて目まぐるしく変わるクルマのコンディションを、限られた時間で判断する必要がある為、整備技術の向上や故障修理の的確な判断をする力を養えると考えているからです。

サーキット走行でクルマの性能を限界まで引き出す事によって、一般道を走行するクルマのトラブル防止や故障修理などに役立てています。

デビューしたてのAGENTのGR86。まだまだ速くなりますので今後の活動にもご期待ください。

“AGENT-GR86サーキットデビューでドライバーは日比野哲也選手‼️全開アタックでGR86の弱点発覚‼️” への2件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です