今回はトヨタディーラーから70スープラの音響カスタムの依頼がありましたので、記録しておきます。
スープラ(GA70H)1992年モデル
30年前のクルマですが、とても大切に乗られていてオーナーの愛情が伝わってきます。
リトラクタブルヘッドライトから時代を感じます。実は私自身RX7(FC3S)を7台乗り継いだ大のリトラ好き。ライトが閉じている時も上がった時もカッコいいです。
旧車と呼ぶにはまだまだ若い車両ですが、オーディオが故障して電源が入らなくなってしまい、無音の状態が長く続いていたそうです。
ドライブを快適にする為にカーオーディオを一新
これからも長く付き合っていきたいというオーナーの思いからメインユニットと前後スピーカーを取り替えます。
折角なのでスピーカーケーブルは車両の物を使うのではなく、新たに引き直す事にして同時に小型パワーアンプ取り付けとなりました。
内張りやパネル類の取り外しで破損しないように、慎重に作業していきます。
まずはフロントから
破損する事なく無事に作業完了しました。
今回は防振作業(デッドニング)はありませんし、コストを抑えるためにバッフルは作成せず、純正パーツを使用していきます。
フロントはセパレートスピーカーなので、ツイーターはダッシュ上に設置しました。
運転席と助手席でダッシュボードの取付け位置の角度が異なりますので、それぞれ適した角度に調整が必要です。
小型アンプは助手席のシートの下に取り付けました。小型アンプならではの取り付け方法です。
今回は前後スピーカーを鳴らすので、4チャンネルで使用しました。
小型アンプは出力調整が出来ないので音の確認をしたところ、特有の高音が出過ぎる感じがしたのでネットワークは−3dBへ調整しました。
続いてリヤ側。
内装を取り外すとレーシングカーの様になります。
スピーカー交換だけの場合は、ここまでする必要はありませんが、スピーカーケーブルも引き直しなのでシートも取り外してバラバラになりました。
リヤスピーカーはボックスになっています。12cmスピーカーが装着されていますが、お客様指定のカロッツェリアのラインナップには10cmと13cmしかありません。
13cmスピーカーを装着するには専用のバッフルが必要になるので、今回は小加工で取り付け可能な10cmコアキシャルスピーカーを選択しました。
そのまま取り付けると隙間が出来てしまい折角のスピーカーBOXが機能しませんので、純正スピーカーのブラケットを加工して隙間を無くします。
BOXに付着していたボロボロになったスポンジは、キレイに清掃してからスピーカーを取り付けました。
いい感じに取り付ける事が出来ました。
スピーカーケーブルはオスカーインターナショナルから販売されているEV0-F125をフロントに使用。リヤにはEV0-F075を使用しました。
こちらのユニットはスマートフォンとケーブルをつなぐだけで、「ナビを使う」「電話をかける」「メッセージの送受信」「音楽を聴く」といった普段していることを、車室内でも手軽に行うことができます。サブウーファーの出力やバックカメラにも対応している優れものです。
基本的な音調整が完了したので、あとはメインユニットでオーナー好みの音質に調整して頂きます。
音響がカスタマイズされた愛車でのドライブは、とても楽しい時間を過ごせる事でしょう。
新品スピーカーの硬い音はエージングが終わると、柔らかい音質に変化します。
次回は更なる音質向上の防振作業(デッドニング)や音色調整でのご入庫をお待ちしております。
※今回使用した商品はプライベーターの為に楽天での商品リンクを貼っておきます。
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