スポーツカーの中では壊れにくい86BRZですが夏場のスポーツ走行での油断は禁物です。
エンジン保護の為に、油温対策としてオイルクーラーの取付けが必須なのは有名な話です。
一方、エンジン冷却水はどうでしょう
代表的な対策としてサーモスタットをローテンプの物に交換するのが定番ですが
併せて行いたいのがエンジン冷却水を「レーシングクーラント」へ変更するという事です。
高音・高負荷で過酷な状況で高い冷却性能を実現する一方で、レーシングクーラントとしてはまれな−34℃という凍結温度も確保しています
ただでさえローパワーの86BRZが水温上昇でパワーダウン
冷却水温度が高くなりすぎると、思わず
「あれっ???」
と声が出てしまうほどパワーダウンを体験することが出来ます
純正クーラントでスポーツ走行をしていた時に私自身も経験してしまい、オーバーヒートは免れましたがエンジンにダメージを負ってしまった苦い経験があります
その後、弊社デモカーに使用して効果は検証済みで、真夏の岡山国際サーキットを5周以上全開走行しても97℃以下をキープします(NAで純正ラジエーター)
テストを重ねた結果、夏以外でのスポーツ走行時に95℃を超える事はありませんでした
通常、クーラントは水道水と7:3や5:5の割合で希釈して使用しますが、レーシングクーラントは原液で使用します
全量交換がより効果的で86BRZでは約7リットル使用します
全容量がAT車で7.5ℓ 、MT車で7.2ℓなので時間をかけてしっかり抜けば1回の作業でほぼ全量交換が可能です
大切なクルマのエンジン保護やスポーツ走行でのタイムアップを狙うなら、レーシングクーラントへの変更をお勧めします
※レーシングクーラントへの交換は工賃込みで約2万円となりまので、お近くのレーシングクーラント取扱店にご相談下さい
水温上昇を放置してスポーツ走行を繰り返すとエンジンにダメージが蓄積され、エンジンから異音が発生したり、オイル消費によるマフラーからの白煙が発生します
大切な愛車を守るためにも、是非お試しください(^^)